御大典記念事業(石段改修工事)について
拝啓 皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
当天満宮は、社伝によれば鎌倉時代の貞永二年(一二三三)に創立されたと伝えられております。
その間、宇都宮城主の崇拝も篤く宇都宮石見守宗朝の十一代子孫秀朝が永禄元年(一五五八)に、社殿の修復を加え水沼郷の総鎮守として、近隣十ヶ村の郷社とし有史以来、祭祀を以って地域の文化の中核に位置し貢献して参りました。
本年は、畏くも天皇陛下がご譲位せられ皇太子殿下が五月一日から新天皇としてご即位され御代替わり佳節の年に当たります。
現存の石段は昭和八年十二月二十三日、上皇陛下のご誕生を記念し昭和九年三月に石段修理と参道改修工事を、その後昭和三十一年に更に修理され今日に至っております。近年は、石段の傷みも激しく参拝者にご不便をお掛け致して居る処であります。
当天満宮は、栃木県内の神社の中でも上位にある、格式由緒正しい神社であります。昨今は、皆様方のご協力により年々神社境内の環境整備も進み社格にふさわしくなりつつあることは大変喜ばしい限りであります。
就きましては、参道の美化と参拝者が安心してお参り戴けます様、足元の安全確保の為に永年の懸案でありました石段の改修を記念事業とし計画した次第であります。
最後に皆様方の益々のご発展をお祈りして懇請のご挨拶といたします。
敬 具
一、事業概要 材料、白御影石 八十段 手摺 ステンレス製
二、総事業費 壱千三百萬円
三、工期予定 平成31年4月から翌年10月末日
四、奉賛会員 (個人・企業・団体)に対する待遇
(一)特別名誉会員 壱百萬円以上 (石碑に芳名を刻む・感謝状)
(二)特別有効会員 五拾萬円以上 (石碑に芳名を刻む・感謝状)
(三)特別維持会員 壱拾萬円以上 (石碑に芳名を刻む)
(四)賛助会員 三萬円以上 (奉額に芳名を記す)
(五)普通会員 五千円以上 (芳名台帳を神前に奉告し、永久保存する)
※令和2年4月末日を持ちまして、「御大典記念事業」奉賛金の受付を修了致しました。御奉賛を賜りました皆様には衷心より御礼を申し上げます。
【進捗状況報告】
石段・排水溝の設置が完了いたしました。(令和2年5月1日現在)
手摺りの設置が完了いたしました。(令和2年8月16日現在)
石段改修工事が無事に竣功を迎えて、清祓祭を執り行いました。(令和2年8月25日 斎行)
竣功記念碑除幕式を執り行いました。(令和2年10月25日 斎行)
天満宮石段改修工事完了のお知らせ
御大典記念事業奉賛者各位
令和御大典記念事業として進めて参りました、天満宮石段全面改修工事・記念碑設立等につきましては、全て完了致しました。これも偏に、ご理解とご協力を賜りました皆様に心から伏して感謝申し上げます。本来ならば奉賛者の皆様にご案内を申し上げるところではございましたが、昨今の状況に鑑みまして、実行委員会役員代表者と寄進者代表者の参列とし、規模を縮小して斎行致しました。当宮へお参りの際には、是非ご覧いただければ幸いです。
結びにあたり、皆様のご健勝とご多幸をお祈りし御礼のご挨拶と致します。
令和2年10月25日
天満宮 宮司 越口正一